ポモドーロテクニック入門

この本は、アジャイルソフトウェア開発手法を深く考察した末に考え出された、日々の生活に関する時間術の本と捉えました。ポモドーロというのは、トマトのイタリアでの呼び方のようで、本書では、トマト型のタイマーを使った時間管理の方法が述べられています。
ToDoリストを作って、そのタスクをタイムボックスで処理しようというものですが、幾つかの細かな注意点があるので(それも本書で述べられています)、紹介文だけを読んで「簡単じゃないか」と思われるのは、本質を突いていないことになります。いわゆる、「ポモドーロテクニックだけれども…」という状態です。ここでは、詳細は述べませんので、是非、本書を読んで頂きたいと思います。

私はまだ実践していませんが、スクラムを実践している身からすれば、「まぁ成果は上がるよね」といえる納得のいくできばえになっています。
仕事場で音を立てるタイマーは準備する事はなかなか難しいですが、バイブ機能の付いたストップウォッチを持っているので、これで代用して試してみたいと思っています。

そして、この本では大きな間違いがあって、「初級技術者向け」というのが納得いきません。これは、時間が足りない管理職の人にこそ読んでいただきたい本です。おそらくそのままでは適用する事はできないと思いますが、「だけれども…」には陥らない範囲で時間の使い方をカイゼンできると信じています。